モンテネグロダンゴムシの飼育方法

2021年12月14日

モンテネグロダンゴムシ

初めて飼った外国産ダンゴムシ

いきなり「外国産ダンゴムシ」というマイナーな生き物からスタートしました。

最近では認知度が上がってきたように思いますが、いわゆる「奇蟲」の類ですので認知度は低いと思います。

そんな中で今回取り上げるのはモンテネグロダンゴムシ。

私が初めて飼育した外国産ダンゴムシです。

マイナー中でも比較的一般的(意味不明)な種類です。

モンテネグロダンゴムシとは

学名:Armadillidium montenegro または  Armadillidium kulgii の “Montenegro"

どちらが正しいのかよくわかりませんが、バルカン半島のモンテネグロ周辺が原産地のようです。

…ですが、Twitterや他の方のブログを拝見していると、おそらく広範囲に生息している種類のようで、最初に国内に入ってきたのがモンテネグロ産、もしくはモンテネグロ便のようです(2015年頃?のよう)。

似たような種類が別種として流通していたりするので、素人の私にはよくわかりません…

Armadillidium 属はオカダンゴムシの仲間です。

フチが鮮やかなオレンジ色で、3列のスポットが並ぶのが特徴。フォルムや大きさはオカダンゴムシと同じような感じです。

また、一部のスポットが黄色くなっている個体や、ゴールドを帯びているような質感の個体もいて、よく見るとバリエーションに富んでいて見ていて飽きません。

成熟した個体は大きくなり魅力的です。動きがオカダンゴムシより速い気がします。(ピューんって感じ)

飼い方

最初にお断りしておきますが、あくまで我が家での飼い方なのでご参考まで。

家の構造や地域、置き場所によって状況は様々に異なります。基本は生き物の状態をよく観察することが大事です。

さて、我が家での飼育環境は以下のとおり。

【ケージ】

飼育に使用するケースはダンゴムシが這い出せなければ何でも構いません。

普通に売っている昆虫ケース(プラケース)や水槽で飼えます。

我が家では「コバエシャッター」の中サイズを使用しています。外からコバエが入らず、かつ蒸れない程度に湿度を保ちやすいので愛用しています。

もっと小さいサイズの容器でも飼えますが、飼育環境に変化が付けやすい広さが、ダンゴムシが自分で環境を選べるのでよいのではないかと考えています。

特に初心者の方は、広めのケースで生き物に環境を選ばせた方が失敗しにくいので、おすすめです。

【レイアウト】

我が家のレイアウトは写真のとおり。

レイアウトの一例

床材は腐葉土のみ、コルク樹皮の隠れ家と落ち葉を敷いています。

ダンゴムシは基本的に夜行性なので、樹皮や落ち葉等の隠れ家は必ず入れてあげてください。

床材は半分だけよく湿らせて(ウェットゾーン)、半分はほぼカラカラです(ドライソーン)。ダンゴムシに好きな居場所を選んでもらっています。

床材の暑さですが、飼育当初は2センチぐらいにしていました。

床材が薄い…

ダンゴムシ飼育を始めたころは床材薄くてもダイジョブやろって感じで始めたのでこんな感じになってます。

本来はもう少し厚めに敷いてあげると、ダンゴムシが潜って水分量の調整もできるので、床材は厚めに敷いてあげる方が良いです。











【エサ】

基本食としてカメのエサ(レプトミン)や熱帯魚・金魚のフレークを与えています。落ち葉は勝手に食べています。

また、クズの乾燥葉も食べます。

ダンゴムシは甲殻類なので、身体つくりにカルシウムやミネラルが必須。ダンゴムシ用の石を購入して置いています。よく群れてかじっているようです。

石灰石に群れるモンテネグロダンゴムシ

GEX ジェックス パック DE フレーク 熱帯魚の主食

価格:271円
(2021/9/22 15:44時点)
感想(1件)

【温度】

20~30℃くらいなら大丈夫です。蒸れないようにしてくだい(高温による蒸れが大敵で即死します)。

【日々のメンテナンス】

床材のウェットゾーンが乾いてきたら、床材に霧吹きして水分を与えています。

私は結構ベシャベシャになるまで霧吹きします(床材が結構水分を吸います)。ただ、水たまりができるほど霧吹きしないでください。子供は溺れてしまうおそれがあります。

水分を吸収させるためにも、床材は厚めに敷いた方がよいと思います。

エサはカビたり劣化してきたら交換します。腐ったようになっているものを食べているような感じもするので、この辺微妙ですが…まあコバエ発生の原因にもなるので、こまめに取り換えましょう。

繁殖

雌雄がそろっていれば、特に何もしなくても勝手に増えます。

ダンゴムシは卵が孵化するまで体内に保持します。子供は孵化するとメスの体から出てきます。

子供を共食いしたりはしないので、一緒にそのまま育てることができます。

小さいうちは乾燥に弱いので、全体が乾燥し過ぎないように注意してください。

また、知らないうちにエサ入れの中にいたりするので、エサ交換の際に一緒に捨ててしまわないようよく見た方がいいです。

子供が生まれていないか、普段のメンテナンスの時からよく観察してあげてください。

雑感

今年の5月に飼育を始めましたが、今では子供が大量に繁殖しています。

しかしながら、増殖し始めたのは他のダンゴムシよりも遅かったです。亜成体より少し小さいくらいで入手したので、性成熟に少し時間がかかったのかもしれません。

すぐに繁殖しないからって、焦らすじっくり育ててあげてください。