アンバーダッキーの飼育方法

2021年12月17日

ダンゴムシ界のスターといっても過言ではない、とってもキュートなダンゴムシ。

その姿に驚いた方も多いんではないでしょうか?私も「こんなダンゴムシいるの!?」と驚きました(が、衝撃の具合ではゼブラダンゴムシが一番驚きました(笑))。

今回はそんな人気者の紹介です。

アンバーダッキーとは

学名:Cubaris sp. “Amber Dukkey"

ネッタイコシビロダンゴムシの1種でタイの洞窟に分布していると言われています。

マレーシアやタイのあたりの熱帯雨林の洞窟には近縁の種類が洞窟毎に分化して生息しているようです。

そう言われるとラバーダッキーやパクチョン、チョンブリと言われる種類はよく似た形状をしていますよね。

”Amber”とは宝石の「琥珀(こはく)」を意味する英語です。色味を見るとなるほど…と思いますよね?(そもそも琥珀をそんなに見かけないですよね…)

“Dukkey"はそのまんまアヒルのことです。確かにアヒルを連想させるような顔つきではあります。

最近は愛好家の間で増やされて価格も落ち着きつつあるみたいですが、それでも他のダンゴムシと比べると高価ではあります。それが輸入初期なら言わずもがな…初期から頑張ってくださっている愛好家の方々には敬意の念が絶えません。

今でこそ苦労なく飼えますが、ちょいとクセがあるような感じなので最初に手にした方々の苦労はいかほどか…生き物を飼うときはそういうことにも思いを馳せてにてください。

飼育

ちょっとクセがある…と書きましたが、環境に馴染むまで時間がかかるような気がします。

というのも、既に先人たちがブログ等に書いていますが、「引っ越しに弱い」ようなのです。

つまり、環境の変化に弱いということです。順調に飼育していたのに、リセットするのに新しく飼育ケースに移したら全滅した…という話も耳にします

かくいう私も、導入した後なかなか殖えずに、ポツポツ☆になっていました。

ああ…全滅するかも….と思っていたら殖え始めて安心しました(- -;)

私の感覚ですが、どうもネッタイコシビロダンゴムシの仲間は殖えるまでに時間がかかる気がします。

出産数が少ないのもありますが、「環境に馴染む」まで時間がかかり、殖え始める前に寿命がタイムアップするとゲームオーバーになることが多いような気もします。

なので、環境を整えるのはもちろんですが、飼い始めはなるべく若い個体を多めに導入した方がいいと思います。

親子

【ケージ】

当初はクリアスライダーのラージサイズを使っていました。

空中湿度が高い方が調子がいいような気がしますので、蒸れに気を付ければ大丈夫だと思います。

今は引っ越しを無事済ませて、コバエシャッターに移動しています。

こちらは逆に乾燥し過ぎに要注意です。

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【レイアウト】

他のダンゴムシ同様、床材は保水層と腐葉土層の2層にしています。

その上にコルク樹皮等を重ねて置いています。床材に潜っているというよりは樹皮の間や上にいることが多いので隙間に隠れられるようにしています。

さらにその上に落ち葉を置いています。隠れられる隙間を多く作っている感じですね。

また、片側のエリアを湿らせるのは他のダンゴムシと同じなのですが、私は色んな方の情報を参考にしてミズゴケを厚めに敷いて湿らせています。

この部分が常時湿っているので、湿り気が欲しければこちらに移動しますし、空中湿度も保てるので良いと考えています。

レイアウトの一例

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【エサ】

最近はテトラフィンと葛の葉を与えています。また、ヤフオクで売ってる「ピルズバグ」というワラダン用のエサも非常に食いが良いです。

洞窟に住んでいると言われるだけあって、カルシウム分は多い方が良いと感じます。床材に混ぜ込んであげるといつでも摂取できるので、私は牡蠣殻を砕いたものを床材に混ぜ込んだりしています。

牡蠣殻はPayPayフリマなんかで安く出品している方がいるので、探してみてください。

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【温度】

20℃~30℃の間なら大丈夫だと思います。ただ、蒸れには要注意です(←全種に当てはまりますが…)

【日々のメンテナンス】

腐葉土を積極的に分解しているようではないので、あんまり頻繁にリセットする必要はなさそうです。

が、環境が悪くなってくるとだんだん色が薄く(?)なってくる気がするので、様子を見ながら床材交換をしましょう。

私の目安ですが、床材がなんだか「練った」ような状態になったら交換した方がいいと思います。

また、ミズゴケが乾燥しすぎる前に霧吹きで水分を与えてください。先述しましたが空気中の水分を保つことが重要だと感じています。

繁殖

我が家では何もせずとも繁殖しました。難しくはないと感じますが、時間がかかるような気がします。

また、出産数が少ないようで、なかなか爆発的には殖えない印象です。

この辺りは要研究だと感じています。

雑感

もうウチに来て半年以上経過し、繁殖や引っ越しも経験していますが、特段飼いにくい印象はありません。

でも、なんだか爆発的に繁殖していない様子を見ると、何かが足りないのかな…と感じています。

これは、ウチのパクチョンやニューカレドニアも同じ感じなので、今後、飼育環境を研究せねばと思っています。

写真撮影も今後の課題です…色が飛んでる(笑)