バルバドスコシビロダンゴムシの飼い方

ダンゴムシ界は不思議なニューフェイスがひしめき合っています。

正体不明なダンゴムシも多々いますが、本種もそんな正体不明のひとつです。

ミステリアスだと、それだけでなぜか魅力的ですよね(^^)

バルバドスコシビロダンゴムシとは

学名:Cubaris sp. “Barbados"

中米はカリブの島国、バルバドス原産とされるコシビロダンゴムシです。

バルバドスといえば、先日(2021年11月30日)、立憲君主制を廃止し、共和制へ移行したことで目にされた方も多いかもしれません。

さて、本種は産地以外は謎です。尾部の赤い一対の模様が特徴的です。

この模様はフチゾリネッタイなんかにもみられる模様なので、近縁種なのかもしれません。

まあ、ダンゴムシたちは日々、世界中の人、モノの移動と共に分布を拡大しているんでしょうねえ…あっちこっちで同じ種が記載されたり、産地で異なるインボイスで輸入されたり、はたまた分化が始まったりと、とても追えそうにはありません。。。

しかし、その分奥が深いともいえます。一生の趣味になるんじゃないでしょうか。

飼育方法

【ケージ】

我が家ではクリアスライダーのラージサイズを使用しています。

ネッタイコシビロダンゴムシの仲間は空気中の湿度を保つことが重要と考えているので、クリアスライダーを使っています。

とはいえ、丈夫な種類なので普通のプラケースでも十分飼うことができます。

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【レイアウト】

床材は昆虫マットの保水層の上に腐葉土を敷いています。厚さは5~6センチほど。

床材にあまり潜る様子は見られないので、それほど厚く敷く必要はないと感じています。

レイアウトは、半分をウェットゾーン、半分をドライゾーンとする方式で、「パクりんチョ」を置き隠れ家とし、その上に落ち葉をバラまいています。

ケンティンネッタイコシビロダンゴムシと同様に、「パクりんチョ」を食べている姿が観察できるので、朽ち木食の傾向もあるように思います。

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【エサ】

エサはワラダン用に販売されている「ピルズバグ」と乾燥葛の葉を主に与えています。

植物食の傾向が強いようで、テトラフィン等のエサはあまり好まないようです。

【温度】

20℃~30℃の間で管理するのが無難です。空中湿度は大切ですが蒸らさないように注意してください。

【日々のメンテナンス】

腐葉土の分解速度も遅いので、こまめなリセットは必要ないですが、エサを撒き過ぎないようにしてください。

特に「ピルズバグ」はばらまき過ぎるとカビや床材劣化の原因になったりするので要注意です。

空気中の湿度を保つため、ウェットゾーンが乾ききる前に霧吹きで水分を与えてください。

繁殖

何もしなくてもよく繁殖します。エサを十分に与えることが大事だと思います。

乾燥したクズの葉は入れっぱなしでも大丈夫なので、いつでも常食できるものを入れておいてください。

雑感

飼育は特に難しくはありません。あっさりと繁殖します。

ただ、丈夫だからといってメンテナンスを怠らないように注意してください。

ポツポツ死体が目立つようになってきたら要注意信号です。

ダンゴムシといえど小さな命、できる限り良い状態で過ごしてもらいましょう。

カリブの海に思いを馳せて…(ナンチャッテ)

交尾をしようとしている様子