オカダンゴムシ「マジックポーション」の飼育方法

2021年10月9日2021年12月15日

言わずと知れたダンゴムシの中のダンゴムシ、キングオブダンゴムシである（？）オカダンゴムシです。

今回はその色彩変異である「マジックポーション」を取り上げます。

オカダンゴムシとは

学名：Armadillidium vulgare

最早、説明不要なほどポピュラーなダンゴムシ。世界中に生息しています。

原産地はヨーロッパのようで、日本には明治時代に入ってきたとされています。

意外と最近帰化した動物なんだなって感じますよね。これは、ダンゴムシに関する方言が少ないことでも証明されているそうです（呼び名が分化するほど長い付き合いではないということ）。

せいぜい「マルムシ」くらいのようですね（ほかにあったらごめんなさい）。

よく在来のコシビロダンゴムシを日本侵入後に追いやったみたいな記述を見かけますが、どうやら嗜好する環境が両者異なるようで、オカダンゴムシは人為的に攪乱された環境を好むので分布域を広げたようです。

様々な色彩変異が固定されていますが、「マジックポーション」は分類でいうと「T＋アルビノ（チロシナーゼ＋アルビノ）」です。メラニン色素を有するアルビノです。

身体には黒や黄色の斑点があります。

ところで、「マジックポーション」って誰が付けたんでしょうね？ネーミングセンスが抜群すぎます…！

飼い方

これまた最早説明不要…と言ってしまうと記事が終わってしまうので、我が家での飼い方を一応ご紹介。

【ケージ】

我が家では当初クリアスライダーのラージサイズを使用していました。

が、これはやはり蒸れやすいです。オカダンゴムシは頑強なので多少蒸れても平気でしたが、通気性を考慮してコバエシャッターがおすすめですね。

我が家では最近、環境をリセットしたので、クリアスライダー→コバエシャッターに変更しました。

ご参考までに。

【レイアウト】

床材は半分をドライゾーン、半分を湿らせたウェットゾーンとして管理しています。

昆虫マットの保水層の上に腐葉土を敷いています。結構腐葉土を分解するのが早いので厚めに敷きました。

あとはコルク樹皮の隠れ家と落ち葉を置いています。

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【エサ】

熱帯魚のフレークを与えています。あとはクズやクワの乾燥葉をときどき。

また、カルシウム補給ができるようにチョーク等を与えてください。

【温度】

２０℃～３０℃の間で飼っています。蒸れに注意してください。

【日々のメンテナンス】

霧吹きは乾いてきてからで十分です。丈夫ですが湿らせすぎるとあまり状態がよくない気がします。

腐葉土の分解速度が非常に速いので、こまめに床材をリセットするか、足してあげてください。

個体数が多くなってくるとものの１カ月程度で分解されてしまします。

繁殖

丈夫でよく殖えます。爆発的に殖えるので殖えすぎに注意してください（注意しようがないんですが…）。

種類はその辺にいるオカダンゴムシですが、殖えすぎたからといって無責任に野外に放逐するのは絶対にやめてください。

雑感

殖えすぎて過密にならないようにこまめなリセットをお勧めします。

マジックポーションは結構人気があるみたいですね。虫類があんまり好きじゃない妻もマジックポーションは許してくれます（笑）