スペインキボシダンゴムシの飼育方法

2021年12月14日

なんというか、ぼんやりした影の薄い印象のダンゴムシ。そう思うのは私だけでしょうか?

キボシというには黄色が薄いような…ゲストロイを知っていると、なんだかぼんやりした模様だなあと感じます。

身体もなんだかフニャフニャしていて、ソフビ人形のような感じです。

初めて見たときも、ダンゴムシっぽくないなあ…と思いました。

スペインキボシダンゴムシとは

学名:Armadillidium granulatum “Spain"

スペイン産のキボシダンゴムシ。キボシダンゴムシ自体はヨーロッパに広く分布しているようなので、そのスペイン産ということでしょうか(とは言え、これも何種類か含まれている気がしますが)。

その名のとおり、灰色をベースとした身体には黄色い斑点が入っています。

…が、私の家のものだけでしょうか?なんだか色が薄いです。

これが冒頭にも書きましたが、初めて見たときもなんだかぼやっとしたダンゴムシだなあという印象を受けました。

そして、動かない…とても臆病なのですが、丸まることもなくその場でじっと動かない。つついても動かない。

死んでるのかと思うほど動かないのですが、しつこくつつくと動きました(ホッ)

丈夫なのか弱いのかよくわらないことも特徴です。

で飼い始めてしばらくは死にもせず、元気でもなく生きていたのですが、夏が始まるとポロポロ死んでいきました。環境が合わないのかなと考えていたら、あれよあれよと死んでいきます。

子供もいない。すわ全滅かと思いきや突然繁殖。そして現在は爆発的に子孫繁栄。なんだこいつら。

飼育

特に難しくはないようなのですが、なんだかクセがあるような気がしてなりません。私と相性が悪いのか…?

【ケージ】

ダンゴムシが逃げ出せなければなんでもいいです。

私は「クリアスライダー」のラージを使用しています。が、当初の飼育失敗はこれが原因かもしれません。

というのも、ネットで情報を集めていると少し乾燥気味の方が調子がいいみたいなんですね。

したがって、コバエシャッターの中サイズで湿らせ過ぎないように管理するのがよいかと思います。

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【レイアウト】

オカダンゴムシ系の飼い方で飼えます。床材はオフィシナリスから始めた2層方式(下から第1層に昆虫マット(保水層)、第2層に腐葉土)で飼育しています。

隠れ家としてコルク樹皮、落ち葉を入れています。

ここで思い出したのですが、そういえばコルク樹皮の上にいることが多かったな~と感じます。

つまり、今考えると床材が湿りすぎていることを嫌っていたのだと思います。

湿らせすぎには要注意です。

レイアウトの一例

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【エサ】

熱帯魚のフレークを与えています。肉食傾向が強いようで、あまりクズの乾燥葉や落ち葉は食べていないように感じます。そして、多種よりも食が細いような気がします(エサの減りが遅い)。

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【温度】

20℃~30℃の間なら大丈夫です。ただ、蒸れ防止の観点からもあんまり高温が続くのは避けた方がよさそうです。

【日々のメンテナンス】

乾燥気味を保った方がよいと感じます。頻繁に霧吹きはしなくてもよいと思います(が、この辺は各家庭の環境によっても異なるのでよく観察してください)。

エサは劣化する前に交換してください。

繁殖

雌雄がそろっていれば勝手に繁殖しますが、周期のようなものがあるような気がします。

時期を選ばず繁殖している他のダンゴムシと異なり、ある一定の時期に一気に同時多発的に繁殖します。

我が家では一度繁殖した後、幼体を見かけていません。

自然下ではおそらく春と秋が繁殖期なのでしょうが、飼育下でも何らかの繁殖に至るスイッチがあるのかもしれませんね。

今後もよく観察していきます。

雑感

レイアウトのところでも書きましたが、やはり湿気過ぎるのがよくないようです。突然繁殖し始めたのは、おそらく飼育から時間が経過し、湿度がちょうどよくなったからじゃないかと思っています。

あと、生まれた幼体は環境に適応しているので、少々湿りすぎていても平気だったのかなと思います。

う~ん、やはりポピュラー種でも「キープできる環境」ではない「ベストな飼育環境」を求めるのはなかなか難しいと実感させられた種類です。

コルク樹皮の上が好き